選択

いろいろな選択に迫られています。 天秤に何が乗っているか、その重さがどれくらいなのかを知っているのは自分だけだけれど、それを上手く計りかねていたり。 伏せられていたことがつい最近明らかになったり。(真夜中に親から電話が来るなど)

大きな選択から逃げつづけていて、いつか逃げ切れると思っていたらそれがいろんな問題と合体して、どすこいパンチを食らわしてきているイメージ。こわい。

選択を考えるにあたって、優柔不断なのは自分に諦める勇気がないのと、まわりの言葉に重みを置きすぎているからだと思う。

何もかもが一長一短なのだから、正しい選択なんてどこにもなくて、その選択をして、いつか苦しい苦しいって言っても、それを選んだのは自分なんだと受け止めることができるようなものが、「自分の選択」なんだろうなあと思う。

こんなミク○ィみたいな日記を書く日が来るとは夢にも思わなかったけれど、そんなかんじでブログを書けない日が続くと思いますが、大丈夫です、生きてます。

新年

日本から17時間遅く、新年を迎えました! 花火を見に行って、なんとなく海外の新年気分。

本当にいろいろなことがあった2016年。日本でもカナダでも、いろんな人に会えて、世界が広がる感じがして、すごく楽しかったです。 そして2017年は、ちょっと絞っていかなければな、と感じています。

時間も場所も超えたところで。

小さい頃から漢詩を祖父から教えてもらっていたのもあってか、漢文趣味があり、大学でも専攻(日本文学・漢文学)に選んだくらいの自分なのですが、先日、遠い国の友人が帰る折に、大好きな詩に描かれた心情に深く感じ入ることがありました。

その詩は、「送元二使安西」。 どこぞの高校の教科書にも載っている(た?)有名な詩です。

原文:

渭城朝雨潤輕塵

客舎青青柳色新

勧君更盡一杯酒

西出陽關無故人

適当な意訳:

けさ降った雨のおかげで、砂は湿り

旅籠の柳は青々と、雨に洗われ瑞々しい

さあ、もう一杯飲もうじゃないか

砂漠のひろがる関のむこうは、ひとりとして友も居ない

とくに感じ入ったのは転句。 こっちに来てから一番の友だちの帰国日で、みんなで1ピッチャーだけ飲んだら帰る、という話で、パブに行き、 もう宴もたけなわという頃。

話したい話はした、お酒ももう終わりそうだ、あとは帰るだけだ、明日には一生会えるかわかんないくらい遠い国に行くんだ…… と思いながら、もう一杯飲もうって言ったとき、ああ、これなんだな、この詩の気持ちは、この気持ちは、と、しみじみと、ようやく腑に落ちたような気持ちになりました。そして、この漢詩が書かれた時間や場所とは全く異なるこの場所で、このような体験ができたことに胸がいっぱいになる思いでした。

かといって、自分が詩をどれだけ好きかとか、漢詩自体を英語でうまく説明できる勇気はなく、何も言わなかったわけですが。

詩者,志之所之也。在心爲志,發言爲詩。

心に思うことを言葉にあらわすのが詩だと、毛詩大序は書いています。

ずっと昔の人の心に今ここで共感できたこと、詩が、ただ本の中にあるものでなくて、今を生きてる自分の中にもあるんだと発見すること。 それができただけでも、旅のしがいがあったというものだと思いました。

伝えられなかったのが悔しくて、ためしに英訳。

中国哲学がそれなりに知られているのは知っていますが、日本と中国を除いた諸外国での漢詩の知名度ってどんなものなんでしょう。

Quiet city is after raining,

Willow branches is fresh and green,

I'd ask you to have more wine,

Far away from here, you will be.

最後の韻を踏めなかったけれど、漢詩は転句で韻を変えるし、ご愛嬌ということで……。(逃)


就職してから文学からはすっかり離れていたわけだけれど、こうしてみると自分はやっぱり文学が好きだなあと思う。

気がつくと一等地のステーキハウスでフルコースを食べていた

な… 何を言っているのか わからねーと思うが. おれも 何でこうなったのか わからない・・・・・・。

ITのイベントのボランティアスタッフをしてきました。担当は受付・アンケートの配布と回収・各種お問い合わせ対応。

学校の外のイベントなので、みんな容赦なく英語をノーマルスピードで話します。

→平均して20%くらいしか、話してることがわからない!!!

こんなんでスタッフが務まりますか。務まりませんね。。。 いろんな英語名に親しんでいないのでちょっとめずらしい名前になるともう聞き取れない。 そもそも、こういうときこう言う!というような、定型文を知らない。今日は寒いねとか、ご機嫌どうとか、そういうちょっとした話ができない。

でもなんとかなりました。とにかく周りの人が優しくて、英語ができないことには何も言わず、たくさん助けてもらいました。すてき。

ボランティアスタッフと言うと、過酷そうな気がしちゃいますが、仕事はそんなに大変じゃなくて、いろんなウマミがあります。 まずこのイベントの場合は、入場料(7万円)を支払わず、いろんなプレゼンを聞くことができることが大きい。まあ7万円の参加費ともなれば、来てる人たちもだいたい会社が研修費として払ってるみたいですけどね。

また、うまくやれればすごい人と知り合うことができて、就職先を見つけたり、投資家を見つけたり、いいことがあるかも?

オープニングパーティやIoTの勉強会にも参加できたらしい。

そして、

ご飯です。表題の件です。

昼食はホテルのコース。日本で食べるならたぶん3000円くらいするようなもの。もちろん美味しい。

そしてスタッフだけのディナーに招待された人に招待されて、一等地のステーキハウスで、ディナー。 そのお店はどこからどうみても素敵すぎて、いつかここでディナーをしてみたいと、毎日のようにように思っていたところでした。まさかのまさか!

夢は叶う!!

言うまでもなく、素晴らしい食事となりました。ああ、幸せ。食べるって幸せ。 ディナーのときの会話が速くて速くて、このひとたちすごく英語できるって思ったら、USAから来たひとたちでした。ははは・・・ そもそもディナーに行った経緯もよくわかってなくて、とにかく何言ってるのかわからないなーと思ってついていったら豪華パーティだったという。

前よりは英語できるようになったけど、やっぱりまだまだなので精進します。


受付では、スピーカーか、出展者か、ビジターに名札を渡すんですけど、やはりというか、スピーカーの人はかっこいい。聞く前からスピーカーだなってわかる人が多い。

たしかな自信に満ちあふれていて、自由闊達に見える。

そういう人にわたしもなりたい。

わくわくウィスラー記

2つの山を豪快に使った、世界的にも有名なスキーリゾート、ウィスラーに行ってきました!

何よりも先に言いたいのは、

ヘルメット借りておいてよかった。

ヘルメット借りておいて本当によかった。

ちなみにわたしは日本でスキー・スノボ合わせて10回ほど行ったことがあるくらいの、いわば初心者に毛が生えた程度のスキーヤー。 そんな実力で中級者コースに間違って入ったのが運の尽き。

率直に死ぬかと思いました。

スキーが超うまい友人についていった中級者コースで転び、頭を強か打ち付け、急勾配が怖くて怖くて進めず、かといって登ることも、スキー無しで下ることにも命の危機を感じるくらい雪が深く、他のスキーヤーに助けてもらったり、山を降りるゴンドラにたどりつけずスノーモービルで運んでもらったりしました。しかし楽しかった!!

ずっと、人生でわたしを応援してくれた人たちの顔と言葉を思い浮かべながらがんばりました・・・これが走馬灯なんだなと思いました。。。

うちの先生の名言

「Don't be scared! Snow is soft. It's like your bed! Just a little cold(そんなわけあるか!!)」

「Have fun!! (スタッフがわたしを運んでくれる予定のスノーモービルを指差しながら。実際楽しかった)」

スキー場として、ウィスラーは申し分が無いです。

制限のほとんどないスキーエリア、なんともフカフカの雪、バンクーバーから約2時間程度とは思えない、雄大な自然の眺め。

転んだらすぐ後ろの人に轢かれそうだとか、雪がツルツルに凍ってて困るとか痛いとか、そんなことはここではありえない。 スピードが上がるのが怖いわたしでもかつてないスピードが出せましたし、その疾走感や風が気持ちいいと思えました。

おすすめです、ウィスラー。

細かいことだけれど、ゴンドラ・リフト券が非接触式ICカードだったのはびっくりしました。電車の一日切符も非接触式ICカードですし、使い捨てになるもので非接触式ICカードを使うのは日本では一般的でない気がして。


月並みな話だけれども、山って人生みたいだと思う。

選んだ道を正しいと信じて進むしかないし、間違ったと気づいたり疲れたりして降りるのだって一苦労だ。